suzumen-ohayashiのブログ

仙台すずめ踊りに関する諸々

はなやぐ


大江戸活粋パレード練習二回目
↑ 大江戸活粋パレード参加者による練習会風景 菊池相友氏撮影・投稿 Youtubeより
「はなやぐ」を最初に聴いたのは柳生祭連に所属していた時代ですから もう15~6年位前になります
音吉先生主宰の「しの笛倶楽部」で修業を積まれていた石井さんや下重さんから教えて頂いた時まで遡ります
その時は「笛の音を聴いて頂く」とか「笛が主役」と言う冠言葉が有った様に覚えています
作者の音吉先生の計らいで「お約束」を守って頂ければ どの様に演奏して頂いても良い と
有った様に想いますが 太鼓の伴奏や繰り返しの有無は各祭連に委ねられた感じでした
『お約束』とは前奏の部分は変更しない と言う事
これは 合同演奏の時 誰でも合わせて演奏が可能になる第一歩で 本当に都合が良い

樂笑 「花やぐすずめ」 (大太鼓)
↑ の映像は楽笑さんの「花やぐすずめ」 です  Youtubeより
現在 一般的に演奏されている はなやぐ とは違っていますが 最初に聴いたはなやぐはこのパターンでした (しの笛倶楽部で披露された時の形式と想います)
太鼓の打ち方は「合同祭連」で演奏されるはなやぐの打ち方とは異なっていますが 前奏の部分は一緒です お約束通りと言う事です


この「はなやぐ」 プロ野球の楽天戦開催の際 球場に入る前にリハーサルを行った時に大問題となって 「合同演奏用の楽譜作成・練習会の必要性」がクローズアップされました


何せ それまで合わせて演奏なんて行った事がなかったので 各祭連の「はなやぐ」で前奏からバラバラでとても観衆の前でご披露出来る状態ではなかった事を思い出します


現在 合同祭連でのはなやぐ演奏の太鼓の打ち方は すずめ踊り連盟が音頭を取って 統一的な太鼓の打ち方で 誰でも一緒に演奏可能な曲とする事を音吉先生と相談の上で作成され 錬成会も開かれ 楽譜や練習用CDも作成され各祭連に配布され浸透して行きました
合同祭連ではなやぐを演奏する場合は「何コーラス」演奏するか? 最後の締めは誰がどの様な形で?と言った打ち合わせだけでお囃子方も踊り手方も判る様になりました
今では 曲のスピード感と踊りの緩急・自由踊りと言う形が心地よい様で 観衆の皆様からの反応も良い踊りとなっています

合同(与力・演舞指導)演奏は公式CDの演奏方法で!


東二番町統一流し踊り
↑の動画は仙台すずめ踊り連盟の東二番町統一流し踊り錬成会(錬成研究部会主催)の映像です。(菊池相友氏撮影投稿)
踊り・お囃子共に 五六八祭連の皆様による演舞で お囃子方の演奏はほぼ 通称『公式CD』通りの演奏です。(笛に若干の飾りがありますが 基本は楽譜に沿った演奏です)
何故 合同演奏(与力参加や学校等への演舞指導の際)の時に公式CDの演奏で となるのか
① 同じ楽器が複数の場合(例えば 大太鼓3台 小太鼓2台等)で 違う太鼓の叩き方では お囃           子的に纏まらなくなる(笛の飾りの様な とか中太鼓の叩き方)
②笛が複数人の場合も限りなく飾り等を減らし 音調も合わせて演奏する方が 望ましい
③特に 演舞指導の場合 事前に公式CD等で練習している場合も多く 違った(変わった)演奏では踊り難い事態も考えられる


仙台すずめ踊り連盟の錬成研究部会が部会の事業として「統一お囃子錬成会」を主催する様になった経緯は 東二番町統一流し踊りが取り入れられた時に バラバラのお囃子では踊り難い事 特に 連盟に加盟していない祭連をも含めた総数 1000名を超える踊り手さんが安心して踊れる環境を作り出す事からだった様に覚えています


最初は 各祭連の代表者やお囃子方の頭を集めて 小太鼓の刻み8回での入り方と言った本当に基本的な申し合わせを行い 各祭連で練習して貰うと言った事から始まったので 連盟未加盟の祭連からの参加もあった様に記憶しています


その後 この錬成会は連盟加盟祭連向け事業となり どちらかと言うと 各祭連に入会した初心者の方向けとか 連盟加盟して間もない祭連さんが率先して参加される様に変遷してきました感が有ります


閑話休題 ブログ表題の『公式CDの演奏方法で』と言うのは 初めてすずめ踊りを踊る方々や演奏をする方々を指導する立場や一緒に演奏する与力の場合に 不安を与えない(不協和音や調子の変わる太鼓)事を目指すと考えて頂ければと宜しいかと考えます